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仕事は公平にやる必要ない

   

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少し以前に、まだクライアントとして、関わりはじめた企業さんでの話。

その会社のスタッフの人から

「不公平が無いように、公平に当番制にしています」

って、ある仕事について説明してくれたんだけど、そこで 僕が

「公平にする必要とかないですよ」

っていったら、相当びっくりしていたんだけど びっくりされたことに 逆に僕がびっくりしたんだよね。

 

でも、これはかなり既視感のある話なので、ブログでも話しておきたい。

 

仕事は公平にやる必要ない

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仕事は公平にやる必要ないよ。これは大前提。

公平にやることよりも、もっとも効果的な配置や配分をするべきだよ。

 

あたりまえなんだけど、みんなで公平に仕事を分担するために、組織があるわけじゃない。

何人かが集まって、より大きな成果をだすために集まってるんだよね。

それが目的でなら そうなるように人や仕事の配分を変える必要があるよね。

 

野球のエースピッチャーが いつも1試合に球を投げすぎるから、公平にみんなで10球ずつピッチャーやろうね…じゃ 試合は勝てない。

一番 強い球を投げる人がピッチャーを徹底してやることで チームは勝つことができる。

 

ちょっと考えると あたりまえなんだけど 結構 仕事を「公平に」という基準で分担している職場って多いよ。

 

 

 

なぜ? 公平 > 効果

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なぜ? 公平 > 効果 ってなる組織が多いのかというと 大きくわけて 2つの理由があるよ。

 

1つは、公平 > 効果 って状態でも まぁまぁ わりとうまくやっていけてるケース。

もう1つは、「公平よりも、効果が優先する」ってことを リーダーやメンバーが理解していないケース。

 

1つ目の理由の組織は、うまくいっているわけではないんだけど、「まぁこんなもんだろう」って思ってるんだろうね。

僕は 基本的にこういうケースは介入しない。なぜなら僕は外部の人間だから。

指摘はすることはあるかもしれないけど、求められないとやらないよ。

これはこれで、いろいろアレなんだけど 外の人間がとやかくいう必要はない。

 

もう1つのケースは、

「ちゃんと、仕事を公平に配分しているにもかかわらず、うまくいかないのはなぜなんだ?」

とか、

「どんどん状況が悪化してきているので なんとかしないといけない」

なんて わりと切羽詰っているたりする。

 

で、仕事やリソースの配分を見直したりすると それだけで、今までうまくいかなかったことが、うまくいきはじめたりする。

 

結局、「公平にすることのコスト」が、効果や成果を奪っている状態に なかなか気づけないんだね。

「公平にしないといけない」という思い込みが 集団の利益を阻害しているってことだね。

 

 

公平にしないことの手当て

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「何事も公平であるべきだ」というのは、なんとなく世間的な前提みたいなもので そういう中で「不公平OK、上等や!」みたいな言い方っていうのは かなりの摩擦がおきそうな気がするよね。

 

だから なかなか躊躇してしまう。

 

で、どうしたらいいかというと、

「公平にしないことの手当て」

を 適切におこなう必要がある。

 

手当てというのは、文字通り金銭的な手当てや、なんらかの便宜 もしくは名誉みたいなものなのかもしれない。

 

なーーんだ それだと公平じゃないか!っておもうかもしれないけど、問いのたてかたが違うので 考え方ややることが全然変わってくる。

 

「公平にするにはどうしたらいいのか?」という問いではなくて、「不公平の手当てはどのようなものが適切なのか?」という問いの違いの効果はとても大きい

 

公平にするには? だと 公平が1番の基準になって 思考や行動が組み立てられるのに対して、不公平の手当ては?では、不公平=成果や効果 優先が基準になる。

 

だから、組織が活性化するんだとおもうな。

結構、職場なんかで 安易に「公平に当番制にして…」なんてものがあったなら 一度みなおしてみる必要があるかもね。

 

と、いうことで また次回!

 

 

 

 

 

 

 - コーチング チームビルディング, コーチング 生産性

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