正しい給料の決め方
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ふと、気づくと もう11月が終わり…ってか、今年が終わってしまう。
ブログも更新が滞りがちなので、最近 思っていることを少し話してみるね。
先日、ある会社の給与査定にかかわったんだけど、そこで いろいろ会社の人と話していたのが 興味深かったよ。
給与ってどうやって決まるのか? っていうと これは基本的には、業界やら地域やらの「相場」で決まることが多い。
だから、最初から、仕事の難しさとか大変さによって 公平ではないよ。
ここは まず押さえておくところだよね。
で、報酬は「成果報酬」ではなくて、「期待報酬」っていったほうが正しい性質のものだよ。
だから、「この給料だと今後もこの人は働き続けてくれるであろう」という金額になるわけだね。
なので、身もふたもないけど 必然的に 給料をあげるには、会社の中でポジションをあげるか、給料の高い他の業界などに移るか ということが1番合理的な選択になるね。
だから(なんどもいうけど、身もふたもないけど)能力や仕事の大変さによって、報酬が決まるわけではないよ。
まぁ、日本のプロ野球の選手がMLBにいけば、何十倍も年俸が増えるのと同じ理屈かもね。
日本のプロ野球とくらべてMLBが、何十倍も大変な世界かというと、そういうわけでもないしね。
なので、給料に不満があれば、高い給料をだす業界に移るのが1番だよ。
さて ここまでは 給料をもらう側 目線の話しだったんだけど、今度は経営者側に視点で話してみる。
で、経営者はどうやって「期待報酬」を決めたら良いのだろうか?
僕は、こういう話しがでたときに、いつもこういう例えばなしをするんだよね。
「例えば 給料20万円ぶんしか能力がない人には、30万円の給料をだすつもりでいてください」
「20万円の能力しかない人に、30万円の給料を払って、責任をもってもらって、大きな期待を伝えて しっかり指導して 25万円ぶんの働きをしてもらってください」
「しかし、それでは 5万円ぶんの「赤字社員」になりますよね?」
「25万円ぶんの働きしかできない人達を、うまくチームや組織をくんで 最終的にひとりあたり 30万円ぶん以上の働きができるようにしてください」
「最初の20万円ぶんの能力から、25万円の成果をひきだすのは、(広い意味での)コーチングの領域です。25万円ぶんの成果しかだせない人を組み合わせることで、30万円以上の成果をださせるのは、マネジメントの仕事です」
「これは、最終的に、両方とも経営者の責任ですね」
こういう話しをするんだよね。
正直、経営者にとっては、アイタタタって話しなんだけど まぁ実際そうなので仕方がない。
結局、「給料分の働きをしていない」というのは、多い場合も少ない場合も それぞれ「成果に応じて公平、公正に」決まっているわけではないので どう、それを従業員も経営者も うまく運用していくか?という勝負になってるってことだね。
と、まぁ つらつら最近思ったことを、話してみました。
と、いうことで、また次回!
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