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「おもいやり」や「やさしさ」が得になる世界

   

今月のラジオ番組「白水淳のコーチング心理学の話」では、「苦手な人とどうつきあうべき?人づきあいの心理学」っていうテーマで 1ヶ月間話しをしているんだよね。

で、ちょっと思い出したことがあったので、ここでも話しておこうかなーって思う。

 

ずいぶんまえなんだけど、ある方から「事業承継の途中なんだが、いろいろとうまくいかなくて…」という相談があったんだよね。

で、なんやかんやあって まぁ落ちつくところに落ちついたわけだけど そこで話があったのが、

「なんで、みんなもっとおもいやりとか、やさしさとか、もってくれないのでしょうね…」

って感想をお話されたんだよね。

 

僕は、その言葉を聞いて、絶句してしまった。

唖然というか、言葉を失うというのは こういうことなのか!っていうくらい びっくりしてしまった。

 

つまり、この方は「事業承継」という、もろに利害関係やら、お互いのむき出しの欲求やらがダイレクトにとことんぶつかりあう戦いのリングの中で、「おもいやり」とか「やさしさ」とかを期待していたわけだ。

もっとも「おもいやり」とか「やさしさ」が発揮されにくい場面で、それを期待し、あまつさえ、それによって問題解決ができないだろうか?とおもっていたんだなっておもうと なんだか途方にくれる感じがしたんだよね。

Photo by frank mckenna on Unsplash

 

よく、「これくらいは、やってくれるだろう」とか「この程度は、わかってくれるだろう」とか そういう自分基準の不用意な期待をもつケースってある。

その期待がかなえられればいいけど、もしかなえられなければ…期待が裏切られれば、がっかりしたり、怒りを感じたり、悲しくなったりする。

つまり、勝手な相手に対する期待が、がっかりやら、怒りやら、悲しみなどの ネガティブな感情をつくりだしている根本的な原因なんだよね。

 

「人は完全に自分のことしか関心がなく、他人へのおもいやりややさしさなど全く感じることなどない」

「完璧に利害関係のみ行動しているので 自身のメリット追求のみが常におこなわれている」

という、考え方が僕は好きなんだよね。

 

これが正しいかどうか?というのはいろんな異論があるとおもうよ。

かなりラディカルな意見だしね。

でも、

「人は自分のことしか考えていなくて、自分のメリットの追求しか関心がない」

と仮定すれば、相当なものがすっきりうまくいくんだよね。

 

例えば、

相手は自分のことしか考えてない…から、交渉って 「いかに相手も自分も満足できる案をつくれるか?」という話になるわけで、「これくらいは自分のことを考慮してくれるだろう」とか余計な期待をもつと裏切られたとき感情的になってしまう。

そもそも、交渉の相手は、自分のことしか考えないからだ。

 

みんな自分が損したくないと、自分のことしか考えていない…ので、集団には納得できるルールが必要になる。「みんながそれぞれ相手のことを思いやってなんとかしてくれるだろう」なんて思ってると、いつまでたっても、ルールが決まらず効率は悪くなり、たった1人の悪人が集団を牛耳るかもしてない。

自分のことしか考えない人の集まりだからルールが決まり、それが悪人の発生を防ぐんだよ。

 

もし、「おもいやり」や「やさしさ」で人を動かそうとするのであれば、おもいやりややさしさを発揮することが、その人にとって、とても得になるような世の中にしないといけない。

逆に言うと、そうなってないのかもしれないね。

 

と、いうことで 今日はこれくらいで また次回!

 

 

 

 - コーチング どう活かしたらよいのか?, コーチング 行動工学

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